朝の中国道は「さみ~~!」



1 中国道は寒い.JPG



昼間は初夏みたいな陽気になるらしく

あまり厚着しないで出てるので余計にさみ~よ。




そんな朝日が出たばかりの中国道を

身体を小さくして走る青いバイクが一台。



2 山陽新幹線.JPG



今日のツーリングは広島県の竹原市を中心に

海や山で遊ぶため高速を使って東に向かっています。




遠いのでちょっと早目に家を出たら寒かったけど

山口Jctから山陽道に入ると幾分暖かくなりました。


1 朝の山陽道.JPG



瀬戸内海が見える途中のSA。




駐車場の横の藤は満開でした。


2 藤の花は満開.JPG



広島ICも過ぎて

いい加減高速を走るのに飽きあきした頃

河内ICから一般道へ。



3 竹原へ.JPG


いきなり田舎道なのがステキ!



朝のラッシュがどうかな?と

思ってたけど前に車が走ることなく

あっけなく竹原の街の中へ


2 杉玉.JPG


とりあえずココに来て見た。


3 まっさ~ん.JPG


酒蔵ですがマッサンの実家だよ。

(※ ニッカウヰスキーの創業者:竹鶴政孝氏)



NHKの朝の連続ドラマ効果で観光客が今でも

多いみたいだけど朝なので誰もいません。


3 持ってる風.JPG


古い造り酒屋で

当時の規模で言えば大きい方なんじゃないかな。



ドラマを見てても感じましたが

お坊ちゃまだね。



この竹原の町並みは

こういった古い家がたくさん残ってて

朝の涼しい空気の中を散歩するのが気持ちが良いです。



4 めっちゃ良い所.JPG


竹鶴酒造からすこし歩いたところにある西方寺



階段を登って本殿の先へ行くと

普明閣がありました。

5 ミニ清水寺みたいで可愛いのだ.JPG


小さな清水寺みたいな舞台が可愛いお堂が建っていて

江戸中期はこのスタイルがこの地方のスタンダードだったんだって


6 猫散歩がしたくなる.JPG


参道を戻って再び竹原の町並み


7 まだ静かな町並み.JPG


バイクでゆっくりと走ってると

みんな朝の挨拶をしてくれます。


4 おはようございます.JPG



そろそろ観光バスも来て

人が増えそうなので

町から出て港へ


5 港へ.JPG


今日の目的地の2ヶ所目は

「大崎上島」



もちろん離島ですので交通手段はコレ ↓

6 駆け込み乗船.JPG



1時間に2本ほど出てるのは確認していたので

時間を気にせず適当に港にいくと出航4分前で

船の全景を見る暇もなく駆け込み乗船するのであります。


8 島へ.JPG


島ばかりの瀬戸内の船は

橋みたいな感覚なので料金もバイクを積んで

往復で1710円と思ったより安いです。

(よく使う人だと高いかも)



距離は短いけどやっぱりツーリングの途中に

はさむフェリーの旅は旅情を掻き立てるぜ。

9 旅人響.JPG



沖には同じような離島がプカプカ


10 大久野島.JPG



その中に工場だけ浮いてるような島を発見!


11 工場だけの島.JPG


現役の軍艦島か?



調べると契島と言って東邦亜鉛と言う会社が

島をまるっと所有してるらしい。



そんな島を眺めながら船旅を楽しんでると

船は大崎上島の白水港へ到着。



ゲートが開いて島に初上陸です。

7 島巡り開始.JPG



なぜ大崎上島に来たかったかと言うと

周りの島はしまなみ海道で繋がってたり

西側はとびしま海道で隣まで行けるのだけど

この大崎上島だけは結構大きな島なのにまだ離島のままなので

行って見たかったのだ。




今までの島巡りで培ったノウハウを生かして

時計回りに島を回ります。

(理由は海が近い方の車線を走れるから)


8 クレーンがいっぱい.JPG



周辺の島と同じく

この島の産業は造船業みたいだね。


12 造船の島.JPG



山側はみかんやレモン畑だけど

海側は大小の造船工場が点在しています。




大きなクレーンを見ながら走ってると

こんな建物がありました。


13 凄い建物発見.JPG

「木江港交流倶楽部かもめ館」



海運と造船で栄えた港の歴史を紹介するコーナーや

交流スペースがあるみたいです。



とりあえず仰ぐ物を見たら儀式をやっとく

14 近代化遺産じゃないけどな.JPG



んじゃ、先へ行くよ



10 走りながら造船が見れます.JPG



造船所を過ぎるとまた長閑な海岸線。



9 工場とこんな道の繰り返し.JPG



町~工場~海を繰り返すパターンです。



15 島の港です.JPG


木江の港・・・




バイクを港に停めて

海を見てると

隣の公園になにやら怪しいオブジェらしき物を発見!


15 何だこれは?.JPG



何じゃこりゃ?



よく見ると下部のスクリューが風でグルグル回っています。



17 広島県でこの形はあれを連想させる.JPG



最初は爆弾?と思ったけど

広島県だしそりゃね~よな。



何だろうと近付いて埋め込まられたプレートを見ると

クマさんの鉄のオブジェでした。


16 アートらしい.JPG


造船の島をイメージした「天の鳥船」という作品らしい。



そのクマさんのオブジェから少し行ったところにも

こんな施設があります。

18 脱出用?.JPG


脱出する奴?




「ふれあい郷土資料館」


19 ホワイトベース登場.JPG


デザインから想像できるけど

造船の歴史を紹介する資料館でございます。

(色がホワイトベースっぽくて好きです)



では、この島で一番楽しみにしていた場所へ行きます。



ちなみにこの大崎上島は観光用の案内板は

皆無に近いため野生の勘で見つ出しました。




「中ノ鼻灯台」

20 わたしの桃源郷.JPG


わたしの中でAランクの灯台でございます。


明治27年に造られた古い灯台ですが

ちゃんと現役なんだよ。



この汚れた感じがまたステキ!



真っ白に塗られる前に

どうしても来たかったのでヨカッパ、よかっぱ。


21 灯台ポーズ.JPG



ジドリを済ませ

風に身をゆだねます。


22 さわやかな春の風に乗ろう.JPG



う~ん、満足!



では旅の続きを



23 島で一番ステキなクネクネ.JPG


灯台を過ぎると大きな工場も無く

とっても風光明媚な風景が続きます。


11 島の南側.JPG


島の南端くらいで

神峰山の道路案内が出るので

ここから山道へ


12 新緑が半端ない.JPG


島を横断する峠道ですが

緑がとっても綺麗です。


14 カブトムシがいるかな?.JPG


山肌がみんなこのキミドリ色になっていて

どうも全部クヌギの樹っぽい。


13 道が良いのでビックリ.JPG



峠の頂上付近から

神峰山の登山道の入り口があるので

さらに登ります。



14 綺麗な緑はクヌギの木.JPG


島の山なので

どんな辺鄙な道かと思ったけど

しっかり整備された道でスイスイ登れるよ。


15 登ってる感たっぷりな道.JPG



はい、到着!


24 山頂・・・てか電線ウゼー.JPG


標高453mの神峰山山頂です。

(電線が超ウザイんですケロ)



山頂には電波塔があるのだけど

ちゃんと展望台もあるんだよ。


25 旅人響2.JPG



ヒャ~~!



瀬戸内海・・・独り占め


26 霞んでる.JPG


春らしく霞んでるので

絶景とまではいかないけど

ぐるっと360度、見晴しが良いです。



しばらく遠くをぼんやり眺めた後は

山を下ります。

16 見晴らし最高.JPG


では、再び海沿いに戻って

港へ向かいましょう。


17 港へ戻れ.JPG


白水港に着くと

もう船が着いていて

乗船が始まっていました。


27 また出港4分前.JPG


また、出航4分前だったぞ。



偶然とはいえ我ながらミラクルな乗船タイミングだぜ。



来る時もそうだったけど

バイクを停めてヘルメットを脱いでる間に

もう船が動いてる。


28 さらば大崎上島.JPG


デッキに上がって遠ざかる大崎上島にお別れ。




向かいには生野島


29 周りの島も綺麗です.JPG


近くに住んでたら

こんな小さな島も全部巡ってみたい。





竹原港に戻って

世羅高原に行くためここで

海から離れます。


18 なんとも清清しい道.JPG


k369でR2までショートカット。


19 二号線だぜ.JPG


田舎ですがさすが国道2号線だけあって4車線だよ。




本郷からk50に入ると

また長閑な道になりました。

20 山肌が広島らしい.JPG



車もすくなくて

島の道とは違ったゆったりとした

コーナーが気持ちいい。


21 風景が高原に.JPG



その途中でちょっと寄り道。


22 川に落ちないように.JPG


細い川沿いの道に入った所にある

佛通寺へ


30 なんともいえない参道.JPG


歴史があるだけあって

駐車場からお寺に向かう道の

並木も大きいよ。



佛通寺に架かる「巨蠎橋」(きょもうきょう)

31 松山みたい.JPG



松山の山中に架かる

屋根付きの橋を思い出します。


32 川の風が気持ちいいです.JPG


この橋を渡ると目に前に佛殿


34 わたしだけ・・・.JPG


山紫水明禅道場として知られ

社内研修などでよく使われるそうです。



境内は綺麗な枯山水も見られます。


33 枯山水独り占め.JPG



川を挟んだ反対側の山には

開山堂がありその階段を登ってみました。


35 奥の院みたいな感じ?.JPG



石の階段で息が切れるけど

途中の大きな杉を見ると元気になりました。


36 巨木でした.JPG


階段を登りきってところには多宝塔。


37 多宝塔がありました.jpg


美しい!



静かにお参りして

下山します。




ちなみに通常の参拝はタダですが

紅葉シーズンの時だけ300円らしいよ。





青ガッパ号を走らせて三原からk25へ

23 町が見えてきた.JPG



甲山からR184に入ると

高原地帯になるので新緑シーズンから春先へと季節が

戻った感じになります。


24 季節が春先に.JPG



まだ桜が咲いてるのを横目に見ながら

本日最後の目的地に到着。



45 バイクはわたしだけ.JPG



バイクはわたくしだけ?




着いたのは「世羅高原農園」

42 植えるの考えたらクラクラする.JPG



チューリップが満開だよ~~!!



とんかく広いよ~~~!!



38 チューリップだらけ.JPG



周辺には花園をいとなむ大きな農園がたくさんありますが

今はこのファームのチューリップが見頃を迎えています。



39 入場料800円でした.JPG


花運が悪いわたくしですが

HPで開花情報を発信してくれてるので

ちゃんと満開の時に来れました。




入場料が800円とすこし割高だけど

開花の情報をあいまいにして

見頃じゃないのにお金を取るところより良心的でございます。



40 チューリップで描くチューリップ.JPG

チューリップで描くチューリップ。




それともうどこのチューリップ園でもそうですが

色んな横文字ネームの品種が目白押し。


43 1本で赤白黄色が入ってる.JPG



綺麗だけど毎年どんどん派手な品種が

出てきてる気がします。



41 平日なので人は少ない.JPG



ただ広いだけではなくて

ぐるっとメタセコイアに囲まれてる

風景も良いね。


43 心の洗濯.JPG



それでは最後に今日の最大のミッションを遂行いたします。





題して・・・


「頑張れ東北!復興フラッグキャラバン in 世羅高原」


44 わたしが邪魔なのはじゅうじゅう判っております.JPG


風が無いと一人で旗は揚げれないことを学んだ響は

現地調達でミッション完了!




では、ニヤケ顔になる前に帰りますよ。


25 三次を目指せ.JPG


R184を北上して帰りは中国自動車道の三次ICから

高速です。


26 中国道.JPG



やっぱり真冬以外は山陽道より

中国道の方が走りやすいな。



ヘルメットのシールドで命を落としていく

虫が多いケロ




・・・



あ~~!



お腹空いた時にフェリーの時間がギリギリだったので

昼ごはんを食べるの忘れてた~~!!



空腹を通り過ぎると

まったくお腹が空かないってあるあるだよね。


なので15時過ぎてるけど

最初の安佐SAで尾道ラーメンを食べました。

27 尾道ラーメン.JPG


最近のサービスエリアのフードコートのメニューは

みんな美味しくなったな。




食べた後はこまめに給油しながら帰ります。


28 中国道はこまめに給油しろ.JPG


中国道はガソリンスタンドが少ないので

次のSAまで走るとか考えずにこまめに給油することが

ドキドキしないで走るコツです。



なんども前が見えないくらいの虫攻撃を浴びて

トイレの洗面台でヘルメットを洗う作業を繰り返しながら

無事に帰還。


46 無事に帰宅.JPG



ご乗車のみなさま

お疲れ様でした。



洗車をして

竹鶴政孝さんが目指したスモーキーフレーバーの効いた

スコッチウイスキーを飲みながらお休みなさぁ~い。

(わたしの好きなのはアイラモルトのラフロイグ)←この流れで言うと余市を飲むべきか?


47 杜氏.jpg


◇◇◇ Minorist Hibiki ◇◇◇