九州から本州へ


1 本州へ.JPG


脱水クラクラ・フラフラの危険が危ない真夏に

山じゃなくて海を目指す一台のドMな青いバイク



夏本番を迎えてベタベタする汗から

少し暑さに慣れてサラサラの汗に変わりつつあるので

海辺ルートを解禁してみました。

(汗がベタベタする時は身体のミネラルも出てるので熱中症になりやすいんだよ)



とは、言っても暑いもんは暑いので

停まらなくても良い・・・

すなわち信号の少ない山陰の道を走ろうと言う作戦だよ。


2 山陰の通勤ラッシュ.JPG

中国道を小月ICまで走って

川棚温泉経由で日本海側へ抜けます。


前に車が走ってるけど

これが山陰の通勤ラッシュだ。



小串からR191へ出てしばらく車列に並んで走った後は

みのりロードに入って油谷方面へ

3 海へ.JPG


今から行くところはメジャースポットと言うこともあって

滅多に向かう事がないのでめっちゃ久し振りの道だ。


4 夏の空だね.JPG



急坂を登った所にある駐車場に入ると

やっぱり・・・



このパターンね

1 わたしだけ.JPG


わたしだけ。




下の駐車場に車中泊の車がいただけで

青い海が見える草原の千畳敷は独り占めでした。

3 夏色の海.JPG


PM2.5の影響で少しだけ

霞んでるかな?



とりあえずまだ涼しい千畳敷で

海を見ながら朝のコーヒータイム

2 まだ涼しいので元気です.JPG


こうして絶景を独り占めした後は

R191を走って
三隅から・・・

5 大好きなタダ区間.JPG


・・・山陰道のタダ区間を走って

萩の市街地をパスします。



橋から見える萩市街地 ↓

6 松蔭の街.JPG


街中はめっちゃ暑そうな感じ(汗)



無料区間で萩の郊外へ抜けて

再びR191を走ると私の好きなビュースポットがあります。

4 小さなパーキング.JPG


木与の海岸ですが

相変わらずの綺麗さでした。


5 お気に入りスポット.JPG



コバルトラインと呼ばれる沿線の海だけあって

透き通った波打ち際から無人島の

野島を望む風景がとってもステキ。



海岸の左側には海水浴場があるけど

無料のパーキング側に親子が泳いでるだけで

と~っても静かです。

6 夏休みの絵日記みたい.JPG



長閑だね~~。


7 暑い海コースを選ぶドMな響.JPG


今日は特にどこまで行くと言う予定もないので

青ガッパ号を停めて海岸に降りてみます。


8 穴ポコ.JPG


前から気になっていた岩場の穴ポコがあるので

お邪魔してみまぁ~~す。


9 儀式.JPG



自然の作り出す造形には

驚かされる。



10 無人島.JPG


こんな綺麗な木与の海岸にふるえた後は

そのまま海岸線を走って須佐方面へ



8 海が見えるとワクワクする.JPG


道がちょっと高台に上がった場所から

惣郷の眺め ↓

11 山陰本線と平行しています.JPG


こんな感じでしばらく山陰本線と並走するよ。



須佐を通り過ぎて江崎で国道から反れます。

9 漁港にかかる橋.JPG


江崎湾に架かる橋の上から

六角堂を眺めてみました。


12 静かな入り江.JPG


静かな江崎湾の中に

ぽっかり浮いたように建つ六角堂。



別名「浮島西堂寺」とも呼ばれてるようです。


13 六角堂です.JPG


六角堂はまだ近くまで行った事がないので

漁港の中を通って行って見るね。


10 観光地化されてもいいような家並み.JPG


漁港の中の道はこんな風に

ドラマのロケに使ってもよさそうな

雰囲気でした。



真夏じゃなかったら猫がいっぱい

歩いてそうな道だね。




橋から見えた六角堂は

その家並みの端っこにあります。

14 立派な楼門がありました.JPG


「西堂寺」



六角堂はこの西堂寺の境内にあるのです。


15 海が見えるいい場所です.JPG



宝形造の屋根を持ち

西堂寺の地蔵尊になっています。


16 近くで見ると六角がイマイチわからん.JPG


中には使用人との許されぬ恋に破れ

海に身を投げてしまったという娘の化身の

子育て地蔵が祀られてるんだって。


17 中はお地蔵様らしい.JPG


まったく金運に関係ないけど

ちゃんとお参りをして先へ行くよ。



元のR191へ戻るけど

すぐに寄り道スポットがあります。

11 人形鼻への入り口.JPG



国道は半島をショートカットするように

海岸から離れるけど

飯浦町へ入る脇道に入って再び海岸へ向かいます。




そう、この飯浦町から人形峠へ抜ける道が

今日のメインなのだ。




これが真夏なのに

山じゃなくて海を選んでまで見たかった海だ。



18 これを見たかった.JPG


ふるえる~~~!


これぞ「コバルトブルー」

海碧の海だ。




元素番号27・元素記号Coで表現されるコバルトですが

アルミン酸コバルトと言う青がこの青を表現する由来だと思います。


19 こんな海に出会うのが山陰のポテンシャルだ.JPG



外海じゃなくて港内が

この色だっていうのがふるえるよ。


20 日本海とは思えない.JPG


こういう景色を見るとどうしても「沖縄みたい」とか表現したくなるけど

荒々しい岩とこの色の組み合わせは

ここしかない「山陰の海」だ。



この飯浦からさらに海岸線を辿ると

人形鼻という半島の先端があって

こんな看板が立っています。

12 ちゃんとした看板が立っていました.JPG



屏風岩・・・



コレです ↓



21 人形峠から.JPG



ここもふるえた。




ずいぶん前に来た時は

岩のてっぺんにミサゴの巣があったけど

今は無いみたい。


22 バイク乗りでよかった.JPG



こんな絶景をバイクで走りながら見れるのは

バイク乗りの至福の時間です。



23 サザエとかいっぱいありそう.JPG


絶景でしたが

短い区間なのですぐに国道に出ちゃうけどね。


13 浜田へ.JPG



ここからしばらく国道を走るけど

信号が無いので気持ちが良い。


14 ここあら砂浜の海岸になります.JPG



道から見える民家の屋根が

山陰らしい色です。



15 瓦の色が中国地方ですね.JPG


三里ヶ浜海水浴場の前を通って

益田の市街地も通過。

(益田の市内だけはくっそ暑かっぱ)


15 鳥取付近と似た風景.JPG


R9に入りちょっと街から離れた所にある

「民宿 とみ」の中にあるレストランで

今日のランチにしま~す。


17 民宿「とみ」.JPG



海沿いなのでやっぱり

海鮮丼



18 海鮮丼.JPG


盛り付けは普通だけど

刺身が新鮮そのものでプリップリで美味しい。



そして今しか食べれない

益田産の岩牡蠣も食べちゃう。


19 殻が巨大だった岩牡蠣.JPG


「焼」で頂きましたが

濃厚でうま~~い。



御馳走様。


20 石見地方の道はずっとこんな感じ.JPG


では、御飯を食べたばかりですが

走り出してすぐの所にある

鎌手から鎌手海岸へ


21 未知なる道へ.JPG


この海岸に何があるかと言うと

「唐音の蛇岩」と言う岩があるらしいので

寄って見ることにしました。



誰も来ね~んじゃね~か?と

思うような草ぼうぼうの林道を抜けると

砂利の駐車場があってそこからの眺め ↓

24 マイナースポットです.JPG


あの岩場がそうなのかな?



唐音の蛇岩の案内板があるので

それに沿って遊歩道を歩きます。


26 草ぼうぼうではなかったよ.JPG



たぶん今日で一番暑い場所だったかも。



草息がムワァ~ンと来て

カッパの皿が渇きそうで心配です。


でも見えて来た磯が綺麗だよ。

25 磯釣りに良さそう.JPG



遊歩道になってる緑の丘は

水仙の名所なんだって。


27 水仙が綺麗なところらしいです.JPG


今はチキチキと音を立てて飛ぶバッタしか

居ない原っぱだけどな。



で、唐音の蛇岩なんだけど

どうもこれらしい。

28 なんか凄いところ.JPG

コレ ↑


わかった?




茶褐色の岩場の中に

灰色の地層が波打つように這ってる姿から

蛇岩と名付けられたらしい。



これだよ ↓

29 これが蛇岩だ.JPG



幅80cmくらいの層がずっと

地面を這ってるでしょ。



観光と言う目で見ると

「えっ、コレ?」って感じだけど

白亜紀後期の隆起海触台地の中を

安山岩脈が海中も含めて300m続いていて

地質学的にとっても貴重な岩盤なんだって。




蛇岩のある磯は石英粗面岩から出来ていて

ギザギザしてとっても荒々しい風景となっています。


30 荒々しい岩がかっこいい.JPG



とりあえず本日の海沿いの

寄り道はこれでコンプリート。



31 火星みたい.JPG



また汗をダラダラ流しながら

遊歩道を戻って浜田市街地へ


浜田の街.JPG



街中に入るととにかく信号が辛い(汗)



ちょっと海鮮丼を食べた後って事もあって

喉が渇いたので港で水分補給をします。

33 捕鯨船?.JPG


捕鯨船?



港からは綺麗な浜田マリン大橋が見えます。

32 浜田港です.JPG


漁港の斜張橋としては一番長いらしいよ。

(漁港の中でと言うかなり限定された中の順位だけどな)




ではこの浜田から海とはお別れして

R186で山の中に行くよ。


22 積乱雲の予感.JPG


午後の一番暑い時間帯に

スキー場がたくさんあるエリアに行って

涼しい中を走る作戦通りの展開なのだ。



しばらく山道を走ってると

水蒸気がモヤモヤしてるような景色になったので

もしかしたら一雨来るかもしれな~と思いながら

金城町を通過しようとしてると「大杉」の看板を発見!



案内に沿って路地に入って見ると・・・


34 巨木に吸い寄せられて.JPG


「常盤山八幡宮」と大杉


35 超絶マイナーな神社です.JPG


大分県の宇佐神宮より勧請された八幡宮らしく

その拝殿を取り囲むように大きな杉があります。


36 でっかいよ~.JPG



でっかいねぇ~。



ここでもしっかり平和と金運を願っておきましょう。


37 今日はまだ金運を得てないのでここで.JPG



拝殿の後ろにある杉が一番大きいみたいなので

見に行こうかと思ったら・・・



あれ?


もう?



23 やはり来たか.JPG



来やがったか。




まだドシャーって降る様子でもないので

今の内にこのエリアから避難するため

先を急ぎましょう。


24 スノーショッドがいっぱい.JPG



スノーシェッドを幾つか越えて

急に風が涼しくなったな~と思ったら

いきなり来やがったぁ~~!



25 合羽着ててよかっぱ.JPG



ヤバイ!


雨粒がどんどんラッキョの大きさになっていく~~(汗)



38 絶妙のタイミングで出現したスノーシェッド.JPG



でもスグに次のスノーシェッドがあったので

緊急雨宿りをします。



39 めっちゃ降ってるよ.JPG


フゥーー。


山の中なので民家もないため

ズブ濡れになるところだったけど雪が多い場所なので

これがあって助かったわぁ。


40 先を急がないツーリングだとこれも楽しい.jpg

夏の山間部なので想定はしていたけど

もう、誰か「雨が降ればいいのに」って言ったでしょ?



夕立なのでちょっと待ってれば止むかな?と

思ってたけどよほど大きな積乱雲だったのか

ぜんぜん止まねぇ~よ。


おまけにゴロゴロ鳴ってるし。




ま、準備だけは良いA型ですので

合羽はあるのだけど暑いので着たくない。



でもしばらく雨が降ってると涼しいと言うか

肌寒いくらいになったので合羽を着て先へ行く事にします。



26 雨だけど寄ってみた.JPG


大佐スキー場



41 修行の地だった大佐.JPG


スノーボード初心者の頃はフラットで広いコースがあるって

理由でかなり通いこんだスキー場です。



冬しか来た事が無かったけど

この時期は草原になってて綺麗なんだね。


27 濡れてるので滑れそうです.JPG



上級者コースは完全に霧の中ですケロ。




大佐からまた少し走ると・・・



アレ?



28 全然濡れてないし.JPG


全然降ってね~し(汗)



ま、夕立だし

合羽を着ると雨が止むジンクスあるあるだもんな。



29 温井ダム.JPG


合羽を脱いで温井ダム


30 発電所がいっぱいです.JPG


たくさんある水力発電所を見ながら

ダムからの谷を下って中国道の戸河内ICを目指すのだけど

その途中でちょっとだけ廃線跡のチェックを。


42 きさか駅.JPG


旧JR可部線の木坂駅



安芸太田町にある駅なんだけど

スノーボートで通っていた時はまだ

列車が走っていましたが2003年に廃線になってから

今はこんな風になっていました。


43 高い場所にある駅です.JPG



斜面に張り付くように建てられたホームはそのままですが

線路側は草ボウボウです。


44 廃墟ハンター響に変身.JPG


ホームはローカル線の無人駅にしては

長いかな?



とにかく線路が残ってるかどうかなど

確認できないほどの草のパワーに驚かされます。

45 雑草のパワーは怖い.JPG


この廃線跡はトンネルや鉄橋もあるのだけど

木坂駅に寄ったのは帰り道って言う事と


46 利用客は何人くらいいたのだろう?.JPG


この駅へ通じるとは思えない階段がステキなのでした。



では高速に乗る前に戸河内ICの向かいにある

道の駅「来夢とごうち」へ

31 戸河内です.JPG


ここで祇園坊ソフトで1日1ソフトです。


32 まさかの絶品でした.JPG


これ、柿なんだよ。



わたし柿はあまり好んで食べないのだけど

美味しいってお店の方が言うのでこれにしてみました。


祇園坊とはこの地方の特産の祇園坊と言う品種の

渋柿でドライアイスで渋を抜いた物です。


甘柿より渋柿の方が糖度が高いのは知ってるけど

どれくらい・・・?



ん?


美味しい。




ソフトクリームの甘さと同じくらいなので

喧嘩せずに絶妙なバランスです。



これはお勧めかも。

柿の見方がちょっと変わったぜ。



祇園坊ソフトでクールダウンさせて

中国道で一気に九州まで戻って来ました。

34 ただいま~.JPG



やっぱり山間を走る中国道から街中に戻ると

こんな中、バイクで走るもんじゃね~と思うほどの

ドMな暑さじゃな。



暑かったけど綺麗な海も見れたし

午後は涼しい夕立で思ったほど酷じゃなかった

ツーリングでした。



ただ九州から中国地方に行くと朝は朝日を浴る方向で

帰りは西日を浴びる方向なので

日焼けしちゃったよ。


山陰の海.jpg



では、またのご乗車をお待ちしております。



◇◇◇ Minorist Hibiki ◇◇◇




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