九州から本州へ
脱水クラクラ・フラフラの危険が危ない真夏に
山じゃなくて海を目指す一台のドMな青いバイク
夏本番を迎えてベタベタする汗から
少し暑さに慣れてサラサラの汗に変わりつつあるので
海辺ルートを解禁してみました。
(汗がベタベタする時は身体のミネラルも出てるので熱中症になりやすいんだよ)
とは、言っても暑いもんは暑いので
停まらなくても良い・・・
すなわち信号の少ない山陰の道を走ろうと言う作戦だよ。
中国道を小月ICまで走って
川棚温泉経由で日本海側へ抜けます。
前に車が走ってるけど
これが山陰の通勤ラッシュだ。
小串からR191へ出てしばらく車列に並んで走った後は
みのりロードに入って油谷方面へ
今から行くところはメジャースポットと言うこともあって
滅多に向かう事がないのでめっちゃ久し振りの道だ。
急坂を登った所にある駐車場に入ると
やっぱり・・・
このパターンね
わたしだけ。
下の駐車場に車中泊の車がいただけで
青い海が見える草原の千畳敷は独り占めでした。
PM2.5の影響で少しだけ
霞んでるかな?
とりあえずまだ涼しい千畳敷で
海を見ながら朝のコーヒータイム
こうして絶景を独り占めした後は
R191を走って三隅から・・・
・・・山陰道のタダ区間を走って
萩の市街地をパスします。
橋から見える萩市街地 ↓
街中はめっちゃ暑そうな感じ(汗)
無料区間で萩の郊外へ抜けて
再びR191を走ると私の好きなビュースポットがあります。
木与の海岸ですが
相変わらずの綺麗さでした。
コバルトラインと呼ばれる沿線の海だけあって
透き通った波打ち際から無人島の
野島を望む風景がとってもステキ。
海岸の左側には海水浴場があるけど
無料のパーキング側に親子が泳いでるだけで
と~っても静かです。
長閑だね~~。
今日は特にどこまで行くと言う予定もないので
青ガッパ号を停めて海岸に降りてみます。
前から気になっていた岩場の穴ポコがあるので
お邪魔してみまぁ~~す。
自然の作り出す造形には
驚かされる。
こんな綺麗な木与の海岸にふるえた後は
そのまま海岸線を走って須佐方面へ
道がちょっと高台に上がった場所から
惣郷の眺め ↓
こんな感じでしばらく山陰本線と並走するよ。
須佐を通り過ぎて江崎で国道から反れます。
江崎湾に架かる橋の上から
六角堂を眺めてみました。
静かな江崎湾の中に
ぽっかり浮いたように建つ六角堂。
別名「浮島西堂寺」とも呼ばれてるようです。
六角堂はまだ近くまで行った事がないので
漁港の中を通って行って見るね。
漁港の中の道はこんな風に
ドラマのロケに使ってもよさそうな
雰囲気でした。
真夏じゃなかったら猫がいっぱい
歩いてそうな道だね。
橋から見えた六角堂は
その家並みの端っこにあります。
「西堂寺」
六角堂はこの西堂寺の境内にあるのです。
宝形造の屋根を持ち
西堂寺の地蔵尊になっています。
中には使用人との許されぬ恋に破れ
海に身を投げてしまったという娘の化身の
子育て地蔵が祀られてるんだって。
まったく金運に関係ないけど
ちゃんとお参りをして先へ行くよ。
元のR191へ戻るけど
すぐに寄り道スポットがあります。
国道は半島をショートカットするように
海岸から離れるけど
飯浦町へ入る脇道に入って再び海岸へ向かいます。
そう、この飯浦町から人形峠へ抜ける道が
今日のメインなのだ。
これが真夏なのに
山じゃなくて海を選んでまで見たかった海だ。
ふるえる~~~!
これぞ「コバルトブルー」
海碧の海だ。
元素番号27・元素記号Coで表現されるコバルトですが
アルミン酸コバルトと言う青がこの青を表現する由来だと思います。
外海じゃなくて港内が
この色だっていうのがふるえるよ。
こういう景色を見るとどうしても「沖縄みたい」とか表現したくなるけど
荒々しい岩とこの色の組み合わせは
ここしかない「山陰の海」だ。
この飯浦からさらに海岸線を辿ると
人形鼻という半島の先端があって
こんな看板が立っています。
屏風岩・・・
コレです ↓
ここもふるえた。
ずいぶん前に来た時は
岩のてっぺんにミサゴの巣があったけど
今は無いみたい。
こんな絶景をバイクで走りながら見れるのは
バイク乗りの至福の時間です。
絶景でしたが
短い区間なのですぐに国道に出ちゃうけどね。
ここからしばらく国道を走るけど
信号が無いので気持ちが良い。
道から見える民家の屋根が
山陰らしい色です。
三里ヶ浜海水浴場の前を通って
益田の市街地も通過。
(益田の市内だけはくっそ暑かっぱ)
R9に入りちょっと街から離れた所にある
「民宿 とみ」の中にあるレストランで
今日のランチにしま~す。
海沿いなのでやっぱり
海鮮丼
盛り付けは普通だけど
刺身が新鮮そのものでプリップリで美味しい。
そして今しか食べれない
益田産の岩牡蠣も食べちゃう。
「焼」で頂きましたが
濃厚でうま~~い。
御馳走様。
では、御飯を食べたばかりですが
走り出してすぐの所にある
鎌手から鎌手海岸へ
この海岸に何があるかと言うと
「唐音の蛇岩」と言う岩があるらしいので
寄って見ることにしました。
誰も来ね~んじゃね~か?と
思うような草ぼうぼうの林道を抜けると
砂利の駐車場があってそこからの眺め ↓
あの岩場がそうなのかな?
唐音の蛇岩の案内板があるので
それに沿って遊歩道を歩きます。
たぶん今日で一番暑い場所だったかも。
草息がムワァ~ンと来て
カッパの皿が渇きそうで心配です。
でも見えて来た磯が綺麗だよ。
遊歩道になってる緑の丘は
水仙の名所なんだって。
今はチキチキと音を立てて飛ぶバッタしか
居ない原っぱだけどな。
で、唐音の蛇岩なんだけど
どうもこれらしい。
コレ ↑
わかった?
茶褐色の岩場の中に
灰色の地層が波打つように這ってる姿から
蛇岩と名付けられたらしい。
これだよ ↓
幅80cmくらいの層がずっと
地面を這ってるでしょ。
観光と言う目で見ると
「えっ、コレ?」って感じだけど
白亜紀後期の隆起海触台地の中を
安山岩脈が海中も含めて300m続いていて
地質学的にとっても貴重な岩盤なんだって。
蛇岩のある磯は石英粗面岩から出来ていて
ギザギザしてとっても荒々しい風景となっています。
とりあえず本日の海沿いの
寄り道はこれでコンプリート。
また汗をダラダラ流しながら
遊歩道を戻って浜田市街地へ
街中に入るととにかく信号が辛い(汗)
ちょっと海鮮丼を食べた後って事もあって
喉が渇いたので港で水分補給をします。
捕鯨船?
港からは綺麗な浜田マリン大橋が見えます。
漁港の斜張橋としては一番長いらしいよ。
(漁港の中でと言うかなり限定された中の順位だけどな)
ではこの浜田から海とはお別れして
R186で山の中に行くよ。
午後の一番暑い時間帯に
スキー場がたくさんあるエリアに行って
涼しい中を走る作戦通りの展開なのだ。
しばらく山道を走ってると
水蒸気がモヤモヤしてるような景色になったので
もしかしたら一雨来るかもしれな~と思いながら
金城町を通過しようとしてると「大杉」の看板を発見!
案内に沿って路地に入って見ると・・・
「常盤山八幡宮」と大杉
大分県の宇佐神宮より勧請された八幡宮らしく
その拝殿を取り囲むように大きな杉があります。
でっかいねぇ~。
ここでもしっかり平和と金運を願っておきましょう。
拝殿の後ろにある杉が一番大きいみたいなので
見に行こうかと思ったら・・・
あれ?
もう?
来やがったか。
まだドシャーって降る様子でもないので
今の内にこのエリアから避難するため
先を急ぎましょう。
スノーシェッドを幾つか越えて
急に風が涼しくなったな~と思ったら
いきなり来やがったぁ~~!
ヤバイ!
雨粒がどんどんラッキョの大きさになっていく~~(汗)
でもスグに次のスノーシェッドがあったので
緊急雨宿りをします。
フゥーー。
山の中なので民家もないため
ズブ濡れになるところだったけど雪が多い場所なので
これがあって助かったわぁ。
夏の山間部なので想定はしていたけど
もう、誰か「雨が降ればいいのに」って言ったでしょ?
夕立なのでちょっと待ってれば止むかな?と
思ってたけどよほど大きな積乱雲だったのか
ぜんぜん止まねぇ~よ。
おまけにゴロゴロ鳴ってるし。
ま、準備だけは良いA型ですので
合羽はあるのだけど暑いので着たくない。
でもしばらく雨が降ってると涼しいと言うか
肌寒いくらいになったので合羽を着て先へ行く事にします。
大佐スキー場
スノーボード初心者の頃はフラットで広いコースがあるって
理由でかなり通いこんだスキー場です。
冬しか来た事が無かったけど
この時期は草原になってて綺麗なんだね。
上級者コースは完全に霧の中ですケロ。
大佐からまた少し走ると・・・
アレ?
全然降ってね~し(汗)
ま、夕立だし
合羽を着ると雨が止むジンクスあるあるだもんな。
合羽を脱いで温井ダム
たくさんある水力発電所を見ながら
ダムからの谷を下って中国道の戸河内ICを目指すのだけど
その途中でちょっとだけ廃線跡のチェックを。
旧JR可部線の木坂駅
安芸太田町にある駅なんだけど
スノーボートで通っていた時はまだ
列車が走っていましたが2003年に廃線になってから
今はこんな風になっていました。
斜面に張り付くように建てられたホームはそのままですが
線路側は草ボウボウです。
ホームはローカル線の無人駅にしては
長いかな?
とにかく線路が残ってるかどうかなど
確認できないほどの草のパワーに驚かされます。
この廃線跡はトンネルや鉄橋もあるのだけど
木坂駅に寄ったのは帰り道って言う事と
この駅へ通じるとは思えない階段がステキなのでした。
では高速に乗る前に戸河内ICの向かいにある
道の駅「来夢とごうち」へ
ここで祇園坊ソフトで1日1ソフトです。
これ、柿なんだよ。
わたし柿はあまり好んで食べないのだけど
美味しいってお店の方が言うのでこれにしてみました。
祇園坊とはこの地方の特産の祇園坊と言う品種の
渋柿でドライアイスで渋を抜いた物です。
甘柿より渋柿の方が糖度が高いのは知ってるけど
どれくらい・・・?
ん?
美味しい。
ソフトクリームの甘さと同じくらいなので
喧嘩せずに絶妙なバランスです。
これはお勧めかも。
柿の見方がちょっと変わったぜ。
祇園坊ソフトでクールダウンさせて
中国道で一気に九州まで戻って来ました。
やっぱり山間を走る中国道から街中に戻ると
こんな中、バイクで走るもんじゃね~と思うほどの
ドMな暑さじゃな。
暑かったけど綺麗な海も見れたし
午後は涼しい夕立で思ったほど酷じゃなかった
ツーリングでした。
ただ九州から中国地方に行くと朝は朝日を浴る方向で
帰りは西日を浴びる方向なので
日焼けしちゃったよ。
では、またのご乗車をお待ちしております。
◇◇◇ Minorist Hibiki ◇◇◇
ぜふ
2015年08月13日 07:31
山陰もいいですね~ 青い海に青いバイクが似合ってます^^
ハマゴウは・・・しつこい^^;