響は今日も道の上

しゅッつどォーーーー！






ポコポコポコーーーーー！



さぁ、寝坊した休日の朝ですが

寝坊しちまったので遠くへ行けない代わりに

近場でディープな探検ツーリングをしたいと思います。







行き先は福岡県飯塚市の中にある

鎮西村・・・



「チンゼームラ？」




どこだよっソコ！




しかも、なんで「市」の中に「村」？って思ったら

合併時に消滅した村のようだ。






とにかくそのチンゼームラに大きなズラがあるようなので

探し出すのが今日の最初のミッションだ。






ｋ２１から力丸ダムの方へ走って

ｋ４５０の峠を登り切った周辺で捜索開始。



わたしが所有する昭和６０年代発行の地図には

この近くの山の中の道が無いところに

ポツンと印がついているのだ。






この林道を行けば良い？



しかし林道の指標に

昭和１７年って書いてるのがめっちゃ気になる。



で・・・






林道は荒れてて

ちびっ子バイクでも疲れそうなので

ズラがある確証を得てから再突入しようと思います。




ＵターンするのにＢｌｕｅ・ｂｅｅ号を停めたところで

巨大なキノコを発見！





オオワライダケ？



いや、素人なので決めつけちゃあいけねぇ～よ。



スーパーで売ってないキノコは食べないし触らない。





しかし巨大じゃな。



食べれるなら１０人前くらいあるかも。




県道に戻って農作業をしてる方を見つけて

聞き込み調査をすると

どうも山の反対からアプローチするらしい。



ズラの存在を知ってる人がいるって事は

間違いなくズラはあるな。



あ、さっきからズラズラって言ってるけど

桂（カツラ）の事ね。



樹だよ。




正式名称の「鎮西村の桂」を探すべく

八山峠を飯塚側に下ったところから

左折して片っ端から山手に入る林道を攻めてみた。






なんとも雰囲気のある林道で

期待してたけど・・・






まさかの行き止まり・・・




いや、道はあるけど

バリケートで塞がれてました。






まぁ、この先へ行けたとしても

けっこうきょわい道ですケロ





大嫌いな溝があるし

赤土がタイヤに目詰まりすると

ズルズルになるのでここは

素直に引き下がりましょう。



聞き込みの調査によると

林道の中に案内板が出てるらしいのでこの

林道じゃないようだ。





下って桂木学園という

いかにも桂の木がありそうな施設の裏を攻めるも

不発で安養院という小さなお寺の前の道を入ってみます。






明るい道だけど

大きな民家の先から林道に変貌







すると・・・




あったぁ～～～！






看板だけですケロ



とにかくこの看板があるって事だけで

どんなガタガタ道でも進んで行ける勇気をもらえます。






１ｋｍほどガタガタ道を走ると

ハイキングの案内板が出て

どうもここから歩くようだ。




Ｂｌｕｅ・ｂｅｅ号用のロックを持って来るのを

忘れたけど絶対誰も来ない気がする場所なので

ヘルメットもミラーにひっかけたまま山道へ。





置き去りにしたバイクは心配ないけど

一人で山に入る事にちょっとドキドキする。



歩く距離はわからないけど

漫画みたいなタッチで描かれた

ハイキングの地図の中で２．５ｋｍの道の中間に桂の絵が

書かれていたので１．２５ｋｍくらい歩くかも。






じめじめした杉の森を抜けると

竹林です。



その竹林を抜けるとまた山道だけど

足元にヤマアカガエルがいたよ。



（白の矢印のところね）


枯葉に同化して見つけにくい上に

驚異的なジャンプ力を持ってるので

捕獲失敗（汗）


ヤマアカガエルのジャンプを

人間に換算すると関門海峡をジャンプ一発で渡れるくらい。





２匹目も取り逃がしてしまったけど

気を取り直して先へ




ハァハァ



まだですか？



なんかもう引き返したくなってきたよ。





もうすこし登って無かったら

マイナリストの誰かを騙して出直そうかと思った矢先に

桂さん出ましたぁ～～







わたしの家から一番近いところにある

桂の巨木です。



来るのが遅くなってごめんなさい。




今までも見てきた桂の巨木より

小さく見えるのは台風で主幹が折れちゃってるから。





折れた場所は腐らないように

薬でコーティングされています。



説明版を読むと桂の木の中で

日本で一番最初に

天然記念物に指定された桂の木なんだって。







数々の辺鄙なところを制覇した私を

手こずらせた場所に

わたしが来るのを待っていてくれた巨木に感謝。








とにかくジメジメした場所を好んで生えるため

夏場はヤマヒルとかが出るかもしれないので

涼し季節に来てよかっぱ。




無事にズラミッションを終えて

八木山峠の途中の展望台のカフェレストランへ




今日のランチはこことする。



キノコのクリーム明太パスタ



明太、うまぁ～い！


マヨネーズの次に万能な明太はどの料理でも

外すことはない。



お皿をなめたい衝動をおさえつつ

一滴も残さず完食。



表に出てしあわせの鐘を鳴らしましょう。



気仙沼の皆様

それと愛に飢えてる皆様

わたしの愛をどうぞお受け取りください。





Ｒ２０１で八木山峠に戻って

篠栗に下ったところから若杉山方面へ





初めて通る道だけど

耳の調整を何度もしないといけないほど

どんどん登る道でした。



山のてっぺんまでは道が無いけど

行き止まりのところには篠栗四国八十八箇所霊場

７５番札所の「善通寺」がありました。




駐車場に同じ篠栗にある

南蔵院とモメてるような資料がありましたが

そのすったもんだのせいでもう一つ７５番札所を名乗る

紅葉ヶ滝薬師堂っていうのがあるようです。



まぁ、大人の事情はあまり気にせず中に入ってみましょう。



立派な山門の中には・・・



風神と雷神




どちらもちょっと面白いんですケロ



こちらは優しいお顔の地蔵菩薩様




とにかく仏像や建物からは歴史的な物は

何も感じませんが九州では珍しい鞍馬権現がありました。





秘密結社みたいなマークの下には

鞍馬天狗。





立派な翼をお持ちでございます。



鞍馬天狗の足元にはよくある鐘




除災・招福で各一打と書かれてるので

２回叩いておきました。




三宝大荒神　↓




石のようでもありコンクリートでもあるような

なんとも例えようのない材質でできていますが

美しい仏像です。




本尊は薬師如来様




しっかり拝んで

山を下りますが途中でここにも寄ってみます。




篠栗八十八箇所霊場

十番札所の阿波國「切幡寺」



山の急斜面に這うように建てられたお寺です。



開運門と呼ばれるシンプルな山門をくぐると

地蔵堂がありました。




とにかくいっぱいお地蔵様がいらっしゃいます。



天井から吊るされた絵は

三途の川の横で鍋パーティーしてる絵です。





本堂は高野山の霊木で建立されてるらしく

写真は撮ってないけど

中には秘仏の厄除千手観世音菩薩がいらっしゃるようです。




篠栗ではここしかない仏舎利塔もあるけど

見た目が・・・？？？だったので

下にある懺悔洞へ




お寺にこんなのがあるのは珍しいけど

元は車庫を改造してるのかな？



中には最近もお会いした気がしてならない

閻魔大王様が




日々誠実に生きてるわたしには懺悔することは

ございませんがなにとぞ

世の人々にご慈悲を。





心身共に浄化された響は

切幡寺を出てまた山を下ります。



もう寄るところは無いだろうと思ったけど

道の横に三十八札所

土佐國「丸尾観音堂」がありました。


とりあえず道の真横だったので

Ｂｌｕｅ・ｂｅｅ号を横付けしてくぐり大師だけくぐっておきました。





本当は石の大師様を膝の上において

くぐるのが正しい作法らしいけど

今日は普通にくぐるだけ。



さぁ、行った事が無いので行ってみただけの道だったけど

八十八箇所巡りのうち三つも周っちまったぜ。



もうツーリングなのかお遍路なのか

わからなくなっちゃいそうなので

篠栗はここまで。



Ｒ２０１からｋ３５に入って古賀方面へ


そういえばツーリングで古賀の方を走った事がないな。



て事で古賀市の山手にある薬王寺へやってきました。






たしかかなり前にＢａｓｓ釣りをしにこの路地の奥のダムに

行って綺麗だった記憶があるので

期待して行って見ました。




「河内ダム」





水、無いし・・・（汗）




魚の密度が濃くなって

ピチャピチャ跳ねてんぞ。







湖面に映る紅葉なんて期待したけど

水も無いし紅葉も無いので

ダムの下にある薬王寺温泉の偕楽荘で

温泉に入りま～す。







地名が薬王寺だけど

薬効成分が濃そうな気がする温泉です。



嫌いなカルキ臭も少なくて

露天風呂もあってのんびり。




生き返るわぁ～～。



ｋ５３６から広域農道を走って

八並の田んぼ





もう地元の人しかわからない地名だけど

ＪＲ鹿児島本線の東郷駅の近くだよ。



ちなみにＢｌｕｅ・ｂｅｅ号のミラーのタオルは

温泉のタオルを乾かしています。






ＪＲの電車を追いかけて

線路をくぐる煉瓦のトンネル。






普通車以上は進入禁止だけど

大きなバイクは入るのかな？






まぁ、通るひとなんて居ないでしょうケロ




で、こっち側に来たので

宗像大社へ行くよ～。





只今菊花展をやってま～す。

（レポをアップするのが遅かったのでもう終わってるかも）






準備中の時にちょっと覗いた事があるけど

綺麗に花が並んでるよ。





盆栽風もあるけど

菊なので飾りの幹に刺して飾ってるようだね。





菊はサラ～～っと見るだけでトイレを借りて

本来の目的は午後のデザートの梅ヶ枝餅





いや、違った

わたしが食べたいのは「梅乃枝餅」なのだ。

（梅ヶ枝餅と違いはわかんねぇヨ）



２個買って菊を見ながらいただきました。




そうしているうちに

家を出るのが遅かったのもあるけど

もうサンセットタイムですよ。






釣川の河口に行くと

玄界灘が夕陽に染まろうとしていました。






山奥の冒険に始まり

海で終わる響のツーリング。







今日も１日ありがとう。






沈みゆく夕陽を眺めながら

ＩＬＩＮＥでご近所のマイナリストを呼び出します。




まだ帰らないも～ん！



Ｒ４９５をポコポコポコーーー！っと疾走して

芦屋海浜公園




あしや砂像展が今日までだよ～。

ライトアップあるよ～～。



と、呼びかけるともちっこさんが釣れた。





夏が終わってプールの色が池と一緒の緑色になって

悲しい感じになっててもイルミネーションで飾ると

別世界だ。




今年の砂像展のテーマは

「時空を超えて～産業革命～」




今まで砂像展は見に来ることは無かったけど

今年はテーマがテーマなので来てみたよ。





近所なので昼間も覗いたけど

断然夜の方がかっこいいです。




「遠賀川水源地ポンプ室」



遠近感のある造形だけど

ライトを当ててるので

より効果が増しててかっこいい。




「官営八幡製鐵所」


上に１９０１年の高炉が描かれてるのが良い。




西洋の炭鉱　↓




もうワットが発明したＳＬがモデルですが

ＳＬが３Ｄがより３Ｄのように飛び出して見えるよ。




古いロンドンの港の風景　↓




空や工場の煙突から出る煙が

砂とは思えん。



船がジブリ的でめっちゃ可愛いね。



去年も来てるもちっこさんは

絶対今年の方が良いって喜んでたよ。




今年らしく巨人さんも進撃中かと思ったら

テムズ川の公害を模した彫刻らしい。



これらはプロの造形師さんの作品でしたが

会場の端っこのコンテスト会場には

ちょっとユルい作品が並んでます。




夏目友人帳のにゃんこ先生？



こっちは猫バスだな。




顔はそっくりだけど

側面のバスの窓が２個しかなかったよ。



こうしてスナミッションも終えて

今日の私のツーリングはこれでおしまい。



もう暗くなって寒くなったので

「たべった」でカレーを食べて帰ります。




店内でカレーを待ってると

仕事で砂像展に間に合わなかった

ちゃっつんが来たよ。





久しぶりだね。



カレーは石焼チキンカレー





温まって帰るつもりが熱すぎて

汗が噴き出すぜ。



食後のデザートでちょっと冷やす。




こうして散々くっちゃべって

もちっこさんを家の近くまで送って解散！



朝は誰一人とも合わないような

山で探検だったけど

終わりはワイワイと騒いで

締めくくったツーリングでした。




またいつか篠栗のお遍路の続きがしたいかな。





◇◇◇　Ｍｉｎｏｒｉｓｔ　Ｈｉｂｉｋｉ　◇◇◇