さぁ、慣らしも終わったしまだ見ぬ地にでも行くか?
ステファニー
タンクがアルミになったので
ステファニーの居場所がミラーのアームくらいしか無くなっちゃいましたが
一緒におでかけしますよ~!
高速道路使用の時はぶっ飛んだら悲しすぎるので
バックの中でおとなしくしてもらうことにして
荷造り完了!
皆様もご乗車の準備はよろしいでしょうか?
それではいよいよ
銀ガメ号のフェリーデビューでございます。
行き先はまだバイクで一度も踏んだ事のない
静岡県を中心に荒らして来たいと思います。
PM16:50
新門司発、泉大津行の船への着艦命令が出る。
車両甲板の滑り止めの凸凹が大きくて
毎回誘導員から結構無理な角度で停めるように指示が出るのだけど
銀ガメ号は両足がべったり着くので
今までで一番楽に指定の位置へ
(ヨチヨチ両脚ストね)
遠征用バックは銀ガメ号用に
すこし大きなドラムバッグを購入していましたが
今回は使い慣れたいつものモトフィズのミニバックです。
(お土産を積むスペースが無いという言い訳の為)
車体からバッグを外さずに中から必要な物だけ
サブバックに入れてさっさと船内へ
前日予約して取っておいたDXシングルの部屋に荷物を投げ込んで
まずは旅のスタートの儀式から始めよう。
これですよ・・・これ ↓
HIBIKIビールを飲まないと旅ははじまんないよ。
(※注:非売品)
船内のレストランで夕食を終えると
もう船は山口県沖です。
船旅を満喫する時間ですが
何度も乗ってるので後はもう寝るだけ。
ロビーで演奏会などが行われていますが
個室なのでとっとと消灯して
目覚めると大阪湾の中を航行中でした。
朝食を食べて
定刻のPM6:00に泉大津港へ
ゲートがゆっくりと開いて車両甲板にフレッシュな風が
入ると響の静岡ツーリングが始まります。
何時もの様に近畿道から名神を走るけど
京都を過ぎるまで防音壁で囲まれて全然楽しくない区間を
我慢して抜けます。
菩提寺PA
信楽焼が近いからだな。
ここでインナーを脱いで身軽になって
豊田Jctから新東名へ入ります。
はじめてのジャンクションって毎回ドキドキするけど
なんとか間違えずに新東名に入れました。
ナビに案内してもらうと楽なんだろうけど
バイクは新しくてもナビは古いままなので
新しい道のデータがね~んだよ。
しばらくナビ上は山の何もないところを走っております。(笑)
さすがに新しい道だけあって綺麗なのは
いいけどやっぱり高速走行は飽きると疲れが倍増しちゃう。
長篠設楽原PA
もう少しで降りるインターだったけど
最後の休憩をさせてくれ。
残りを2区間ほど走り予定の浜松いなさICから
一般道へ
高速道路上だと実感がないけど
一般道を走ると静岡県初上陸って感じがして
ワクワクしてくるね。
(響の豆知識:静岡県の県鳥はサンコウチョウ)
高速を降りてk47で北上すると
どんどん田舎の風景になって行きますがそこで
本日というか今回の遠征ツーリングの一個目の目的地があります。
まぁ、そのびっくりするほどマイナーさに
震えてくれ。
「渋川凱旋紀念門」
日露戦争の戦勝記念で建てられた凱旋門ですが
見ての通りこれだけです。
いけませんか?
でも既存する凱旋門は少なくて
とぉ~てもレアなんだぞ。
しかも一歩も歩かずに見れるんだぞ~!
そんな今回のツーリングの行き先の趣向が
わかりかけたところで次行ってみよう。
k9で磐田市方面に走ると
すこしずつ林道から街の道になります。
県道でも国道でも無い道でショートカットして
天竜川を渡る鹿島橋
1937年製でございます。
この古い鉄橋を渡ると天竜浜名湖鉄道
天浜線の天竜ふたまた駅があります。
1940年にできた古い駅全体が
文化財なんだよ~。
ホームの外れには古い車両も展示されていました。
キハ20443とナハネ20347
キハ20系の方は1962年からこの天浜線を走っていたらしく
懐かしい国鉄カラーが良いよね。
後ろの青い方はブルートイレンの車両で
東京~博多間を走っていて特にこことは関係ないっぽいです。
駅側に戻って見学ツアーに申し込もうと思ったけど
時間が合わないので外から見たい物件だけ
見ちゃうことにします。
「高架貯水槽」
煤けたコンクリートに萌え萌え。
車両洗車場 ↓
鉄分た~っぷり。
そして見学ツアーじゃないので入り口から覗ける場所を
探して見た転車台。
鉄分マックスじゃな。
その転車台と扇形車庫 ↓
ツアーじゃないので
奥に入れないので見れるのはここまで。
そうそう、
ホームも文化財だったよ。
単線のローカルな駅も良いけど
昭和の繁栄を残す駅も良いよね。
ではお昼になったので
天竜二俣駅の前にある「食の駅 十文字屋」で名物カレーを
頂いちゃいましょう。
「転車台カレー」
ウヒャヒャヒャ!
めっちゃ可愛いじゃないか。
列車の顔の部分は食用シート(でんぷん)でできていて
窓はソーセージ。
レールはマヨでございます。
カレー自体は少し甘めでしたが
美味しく運転席をぶっ壊しながらいただいて御馳走様です。
響のツーリングは午後のステージへ
k343
ず~~っと天竜川の土手を下流に向けて走っております。
下流に向かって走ってるので当然ですが
川幅がどんどん広くなって
九州では見ないくらい広くなったよ。
最下流部に掛かる掛塚橋だけど
全長877mもあります。
カンチレバートラス橋で1955年製なんだって。
さらに下流に向かうと
なんとなく潮の香りがしてきました。
遠州灘から吹く
風で風車が回っています。
天竜川の土手の終点まで走ると
川から少しそれちゃった。
戻って細い堤防の道へ
この道で間違いないと思います。
だって小さく見てるもん。
やっと会えたよ
「掛塚灯台」
遠州大砂丘の端っこに
ポツンと立つ可愛い灯台です。
バイクで横付けできるライダーに優しい灯台なのでした。
灯台は砂丘の中なので
すこしでも高い場所に設置するため
古墳のように盛られた丘の上に建てられています。
見ての通りめっちゃ低いけど
灯台の建つ丘からは周りに高い物が何もないので
眺めは思った以上に良いです。
初遠州灘。
(砂、黒いな)
濁った天竜川の水が流れるため
ずっと沖までいかないと海は青くなんないらしい。
海の反対側は
海風を利用した発電施設と運動公園くらい。
灯台を見た後はこのまま堤防の道を行ってみようと思ったけど
砂がこんもりと溜まってて怖い場所があったので
素直にR150へ
ここから御前崎までずっとこんな感じの道を走ります。
砂丘沿いの道なので
ほぼ一定の距離で津波避難所が設置されてたよ。
(響の豆知識:静岡県は日本一防災意識の高い県なのだ)
やがてR150は岬をショートカットするルートをとるので
k357で岬を目指しましょう。
砂丘沿いのR150は地図上では海沿いなのに
海が全然見えなかったけど
目の前の坂を越えたら見えてきそうな予感がします。
緩い坂を登って・・・
下りになると・・・
ドーーーン!
海だァーーーッ!
さっきも見たけど
青い海だーー!太平洋だーー!
距離は短いけど
御前崎灯台に通じる道は
バイクに乗ってて良かったと思う気持ちいい道でした。
飛ばさずエンジン音が一番良い音を奏でる回転数で
走ると自然に鼻歌が出ます。
するとお目当ての御前崎灯台が
「よく来たな」と語りかけてくれました。
いままで色んな絶景を見て来たけど
やっぱり初めての場所は感動します。
案内板に沿っていくと灯台の袂に無料PAがあるので
そこに銀ガメ号を停めて灯台へ
「御前崎灯台」
映画「喜びも悲しみも幾年月」で有名になった灯台で
設計はおなじみのリチャード・ヘンリー・ブラントン氏でございます。
(映画はよく知らないケロ)
そしてこの御前崎灯台は全国でも数少ない
登れる灯台でもあります。
(有料です 200円払いなさい)
目が回る螺旋階段を上がって最後は
工事の足場みたになってフィニッシュ。
お尻がムズムズするぅ~~!
でも絶景!
遠州灘独り占め。
ついでに
駿河湾も独り占め
もっと空気が澄んでたら伊豆半島も見えたかも。
ではメインの灯台で儀式をやっておきましょう。
それでは本日最後のスポットにワープ
ホテルを静岡の街の中にキープしてるので
まずは焼津市街地を避けるため
吉田ICから東名高速で静岡ICまでワープします。
静岡ICは市街地よりも海側にあるのでホテルには寄らず
そのまま海沿いに出て「いちごライン」を走ると
到着です。
「久能山東照宮」
徳川家康公のお墓がある有名なところです。
一番楽なのは日本平までバイクで上がって
そこからロープウェイで本殿近くまで行くルートですが
ロープウェイの最終が17時で今が16時ちょい過ぎ。
気分的にゆっくり出来ないし
乗り遅れたら超めんどくさい事になりそうだったので
本来の参道である階段で挑みたいと思います。
しかしこの表参道である石の階段は
1159段もあるんだってよ。
めんどくさいので最初は武空術で登りますが
「気」が続かないので脚を使って休み休み登るしかありません。
駿河湾から龍が登るように上がる階段で
パワースポットなのですが
わたしの持つ生態的なパワーは確実に減って行く。
歩くのが定番のマイナリストですが
ここはひとつ抜き出たハードさでございます。
1159段は「いちいちご苦労さん」と呼ばれる名物の階段なのですが
きついけど登ると景色はとってもいいよ。
眼下に見えるビニールハウスはみんなイチゴです。
なんとか社務所までたどり着いて
参拝料の200円を払って同時に水分補給。
脱いだジャケットも邪魔なので
無料コインロッカーに預けて境内へ
「バーーン!」
待たせたな。
やっと来れたよ「久能山東照宮」
東照宮らしい楼門を抜けると
狛犬も金運カラーでした。
楼門を抜けた先にあるのが
鼓楼 ↓
本殿じゃないのに
すでに装飾が綺麗。
拝殿と本殿を囲いにも見慣れた
三つ葉葵の家紋がズラーーと並んでいます。
こうして建物ばかりに目が行きがちですが
地面にこんな巨乳も発見しました。
2つ並んでたのでおっぱいだよね?
では拝殿で参拝。
見えるすべてが美術工芸でございます。
個人的には古い木材が剥き出しの
御宮造りが好きですが東照宮のイメージはやっぱり
この金ピカですよね。
お守りを売っていた神職さんに
彫刻について聞いて見たけど
日光東照宮のような眠り猫や三猿は無いんだって。
でもバクやジャコウネコなどの彫刻も見事だし
眠り猫に限っては実はどこかにあると聞いた事があるって言ってたよ。
何度も来れる人ならじっくり探して見ても
楽しいかもしれない。
しかし、夕方だったのが幸いしたのか
こんな凄いところに参拝客はわたし一人。
それでは最後に家康公の神廟(お墓)へ
神廟につづく道に立つ石灯篭にも
あの家紋があります。
本殿を見下ろ高いところに
その神廟はありました。
1616年に薨去されましたが
御遺命によりこの久能山に葬られました。
深々と頭を下げて
山を下ります。
社務所に戻ってロッカーからジャケットを出して
再び1159段の階段へ
登る時は必死だったけど
けっこう絶景な階段だったんだね。
しかしまぁ~、よくもこんな階段を作ったもんだ。
(下に見えてるまっ平らのところまで降りるんだよ・・・ってか良く登ったなオレ)
若干膝がカクカクしてるけど
無事に下って今夜の宿に向かいましょう。
いちごラインを戻って
静岡市街地へ
バイクを停めさせてくれなかった長野の〇横インで勉強したため
バイクを安全な場所に停めさせてくれるホテルを
しっかりリサーチして選びました。
「静岡ビクトリヤホテル」
今回の遠征ツーリングは
ここに連泊となります。
二泊で8400円チ~ン!(税込) ←安いっ!
ホテルの裏口にある防犯カメラ付きの
屋根付きのスペースに銀ガメ号を停めて
街へGO!
静岡駅まで歩いて来れるよ。
まずは地物が食べれそうな居酒屋に突入して
カンパァ~~イ!
階段で搾り取られた水分が身体中に染み渡ります。
(血がドロドロになるからやめましょうね)
静岡なので静岡おでん
黒いぞ。
はんぺの下に大根があるけど
食べるまで素材が判らなかったほど黒いぞ。
マグロと生シラス
もう、
そんなみんなで私を見ないで~~!
関東醤油をタラリと垂らし
口の中に入れると溶けていく感じ。
その余韻をビールでリセットし
また生シラスを口の中に・・・
至福なひと時に感謝。
こうして初めての静岡の夜は暮れていき
2日目につづく
↓ 押してけぇ~! ↓



にほんブログ村