ツーリングレポート5連発ですが
まだまだ暑い日が続いていたある日・・・
「阿蘇で雲海でも見たいな~。」
そんな運任せ100%の雲海ツーリングを思いつく
うだる猛暑の昼下がり・・・
雲海を見るならやっぱり阿蘇かなぁ?
しかし阿蘇で雲海を見るなら秋から冬が一番良いってのは
よ~く知ってはいるのだけど
その時期に雲海に間に合うように早朝に起きるのって
寒くて辛いってのもよ~く知ってるんだよね。
(この早朝の寒さに毎年負け続けています)
んじゃ、今行けばいいんじゃない?
出ないかもしれないけど涼しいし
もしかしたら運よく見れるかもしれないと言う
根拠のない淡い期待を込めて
平日ですが早朝に集合をかけてみました。
「明日、4:30に△※のファミマに集合」
「あ、夕方の4時半じゃね~ぞ」
さすがにそんなに早い集合時間だと
誰も来ないんじゃ?と思っていましたが
居たよ!
真っ暗なのにやってきたもちっこさん。
ちょうど今日はバイクで走る予定だったらしいけど
こんなに早朝に出るのは想定してなかったらしい。
(そりゃそうだろうな)
まだ他にも誰か来るかもしんないので
コンビニで朝食を買って食べながら時間まで過ごします。
AM 4:30
やっぱり他には誰も来ね~や。
では出発しますが峠に入ると間違いなく寒いので
ここでインナージャケットを着て出ま~す。
ドルルルーー!
ブロロローーン
真っ暗な小石原の峠で鹿におびえつつ
暁から曙と移りゆく空を眺めて走ると
日田に入るところで綺麗な朝焼けが見れました。
雲が秋めいてきたねぇ~。
ファームロードに入って少しすると
朝日が2台の寝不足ライダーを照らしはじめました。
「今日も綺麗な青空を見せてちょーだい」
気のせいかこの朝日を眺めた一緒の場所で先日も
眺めた気がするけど引き続きファームRを走って
亀石峠。
う~~~~ん・・・
う~~~んかいらしい物が出てますかぁ?
前日に雨が降ったわけでも
放射冷却が強い日でも無いので
この雲海っぽいのが見れただけで良いんじゃない?
明るくなりつつある雲海の上には
まだ月が出ています。
とにかく空気がとびっきり美味しい。
多分この雲海の薄さだと
阿蘇は雲海が無いかもしれないので
ここで保険のため雲海ライダーの集合写真を!
「マイナリスト 雲海ダー1号・2号」
寒くない今しか早起きできない雲海ダー1号(響)と
寝不足でも走るの大好きな雲海ダー2号(もちっこ)
さぁ、亀石峠を出る雲海ダー1号2号はこの先の阿蘇まで
雲海ダーでいられるのかどうか
乞うご期待・・・
つづく
って、勿体ぶることもなく
2台の雲海ダーを乗せたバイクは
ツインエンジンの音を響かせながら阿蘇エリアに入りま~す。
ファームロードからR212でミルクロードへ。
どこで雲海を眺めようかと思いましたが
とりあえずラピュタの道へ来て見たんだけど・・・
あれれ?
徒歩でも入れんようになっとった~っ!(汗)
なので適当に外輪山の渕へ行ける場所を探します。
で、わたしが野性の勘で
探し当てたのがこんなところ ↓
「響の絶けい望展望台」
もちっこさんが草に埋もれて見えなくなるような
ところじゃった(笑)
「もう、朝露でビショビショになるねんけど~」と
怒ってらっしゃるので違う場所へ行きましょう。
でもここから兜岩の展望所がなぜ
立ち入り禁止になってるのかがよ~くわかりました。
地震で崖が崩れてるけど
道からは崩れてるのがまったく見えないんだよね。
でね、さっきの響の絶望展望台や
ミルクロードを走りながらすでに見えてるんだけどね
雲海はね~よ(笑)
もやもや~って霞んでるだけで
雲海には程遠い感じなのでした。
でもこの早朝の阿蘇の草原は綺麗じゃないですか。
車も少ないし
めっちゃ快適。
とりあえず雲海が無いのはすでに見えてるけど
北山展望台へ来て見ました。
あ~、そうそう
前回のプリンを大人食いしたツーリングで
パンクしてヒゴタイを見て帰るのを忘れてたけど
ここで見ちゃうもんね~~!
「ヒゴタイ」 (こう見えてもキク科なんです)
もう花期は過ぎてるけど
まだ可愛い丸いまんまでわたしを出迎えてくれました。
「阿蘇山とヒゴタイ」
「阿蘇山と響」
展望台の先端まで行って
阿蘇の眺望・・・↓
ねっ!モヤモヤ~ってしてるでしょ?
カルデラの中の田んぼも
肉眼で見ると綺麗なんだけど写真で見ると
モヤモヤ~が3倍くらいになっちゃう。
雲海ダー1号2号は結成して間がないけど
早くもここで解散!
普通の早起きライダー1号2号になりました。
しかし陽が上がるとくっそ暑くなってきたよ。
額の汗を拭きながら
展望台から遊歩道を戻ります。
途中に誰かの脱皮した抜け殻が・・・
メッシュジャケットも着たくないほど暑くなったので
レストラン北山の自販機で水を買って
どこでもアイスノンを浴びて涼しいかもしれない
阿蘇山を目指して見ました。
外輪山を下って
東登山道から阿蘇山山頂へ・・・
何処まで行けるかな?と思いながら登ると
けっこう手前で通行止でした。
警備員さんが常駐していて情報収集してみましたが
まだ上まで上がれるルートは無いみたいです。
登れないのは判ってはいましたが
涼しいとこくらいまでは登れるのでは?と期待したけど
涼しくなり始める寸前でダメだったよ。
引き返しながらせっかく阿蘇山に来たので
阿蘇山の裾野に広がる牧場を見学。
後で食べるかもしれない牛を眺めて
東登山道入り口にある「道の駅 阿蘇」へ
バイクしか入れない小道の中に
木陰のバイク専用エリアが出来ていました。
ツーリングではトイレ休憩以外では道の駅で
のんびりする事ってあまりないけど
今日は時間がたっぷりあるので開店直後の道の駅で
マ~ッタリしちゃうもんね~。
道の駅の中に入ると獲れたて野菜と一緒に
いきなり団子がたくさん並んでいて
開店直後なのでどれもまだ出来立てホヤホヤの熱いまま。
思わず買っちゃったよ。
美味し~~いっ!
わたしの中でキングオブ団子と言えばこのいきなり団子なのだ。
同じく中をウロウロしていたもちっこさんが
こんな地サイダーを発見!
復興支援で出たサイダーです。
蛍丸って名前は阿蘇神社大宮司の阿蘇家に代々伝わる
宝刀の太刀の名前から来てるらしく
その証拠に刀のイラストが入っています。
味はマスカット風味の美味しいサイダーだったよ。
地サイダーって流行ってるし
ドライブで寄るドライバーも多いと思うので
王冠バージョンの他にキャップで開けれるビンがあると良いかもね。
飲み食いし終わってもまだマッタリタイムは続き
隣にあるJRの駅にも行って見ます。
阿蘇駅のホームを覗くと9:46発の九州横断特急が停まってたよ。
七つ星は別格だけど
九州の特急ってどれもカラーが渋くてかっこいいよな。
阿蘇駅から阿蘇山を・・・
早くあの山までバイクで上がりたいよ。
(注:阿蘇山と言う単体の山は存在せず阿蘇五岳の総称を指します)
で、ずっと道の駅の住民になるわけにもいかないので
そろそろ出ますがどこに行く?
今日は雲海以外な~んにも考えてね~んだよな。
もちっこさんと相談すると
まだケニーロードを走った事が無いって言うので
南阿蘇のケニーロードに行くことにしま~す。
裏道じゃなく普通に国道57号線
あぁ、ここが天気予報の場所なのね?
乙姫からしばらくR57を走って
裏道で南阿蘇へ
道を間違ってもたったの2台だし
ソロと同じようにUターンを織り込みつつ
適当に道を選んで走って無事にケニーロードへ
迂回路なのでいつもより車が多いけど
快適な道でございます。
ケニーロードを全部走るわけじゃなく
定番の展望台がゴール!
もや~ってしてるけど阿蘇はよかねぇ~。
看板の前は夏休みのためなのか
やたらと人が多いので看板の前は順番を待って集合!
名前のきっかけになったケニーロバーツさんは
また今月に来熊するらしいよ。
(奥さんは熊本の人だしね)
あ、そうだ!
この有志が立てた看板なんだけど
支柱はバイクのフロントフォークでございます。
SUZUKIって書いてて太いので隼のやつかな?
ずっと看板の前にエンジンをかけたまま停めていた車が
たくさんの人がこの看板で写真を撮ってるのを見て
やっと邪魔だと気付いたのか
下がってくれたので銀ガメ号でも記念撮影。
(1回目はGSR750で来ました)
銀ガメ号、ケニーロードコンプリート
さて、このままケニーロードを行っても
吉無田に行くか益城方面に下るしかないので
引き返すけどとりあえず高森方面へ走ります。
その途中の「みはらしだい駅」
夏空の下を鯉のぼりが優雅に泳いでるよ。
地震後運休中だった南阿蘇鉄道の小さな駅ですが
全線ではないものの中松~高森間が
復旧してくれて嬉しい限りです。
本数は以前に比べて少ないと思うけど
線路の上が錆びてなくてテカテカと光ってるのは嬉しいね。
停まったら集合のマイナリストの掟を守り
ポーズは鯉ポーズ・・・の、つもり
朝駆けツーリングでしたが時間は現在11:00
高森の町を抜けながら
どこでお昼ご飯を食べようかといろいろ考えましたが
今日のランチはココとする。
「あか牛料理専門店 やま康」
日陰にバイクを停めてお店に入ろうとすると
探していたヒゴタイがここにもありました。
雑草感が半端ない。
で、何を食べるかと言うと
赤牛丼もありますが今日はコレだ!
「特選きまぐれあか牛ステーキ」でございます。
もう一回り大きなグラムも選べますが
ジューシーなお肉は大好きだけど
量が食べれ無いお歳頃の二人はこの大きさでも十分でした。
焼き加減が足らない方は
しばらくジュージューなるほど熱くなってる鉄板に
乗って来るので肉をひっくり返して焼き色を付けて食べると良いでしょう。
町田バーネットのカルビ丼に並んで
またリピーターになりそう。
残念なのは付け合せがポテトフライて事かな?
もちっこさんとお互いの鉄板の上に押し付けあいこするほど
不人気でございます(笑)
さぁ、食べ終わったけどまだお昼になったばかり。
とにかく涼しい所に行こうって事で
久しぶりに萩岳に登ってみるつもりで移動開始。
(涼しいところと言うと山に登るくらしか思いつかねぇ)
R265から箱石峠方面に向けてはしり
途中のほっそい道で波野へ
波野の広域農道に出たところで
行きたい場所を思いついたのでGO!
きくりんに教えてもらった自販機から曲がって
しばらく走ること数キロ。
きくりんの説明だったのでめっちゃ不安になりかけたけど
ここかな?
廃校になった小学校跡があるのですが
ちょうど人が出ていたので聞いてみました。
「あの~、ここって茗ヶ原茶寮の移転先ですか?」
と、聞いて返事を聞く前に聞いた人がもう
あやママだって気づいたけどね。
地震で茗ヶ原にあったお店がダメになって
廃校を改装してお店に作り替えてる最中で
9月のケニーロバーツさんが来る日から10月の間のオープンに向けて
急ピッチで作業をされていました。
新しいお店の名前は「ASO kenny’s cafe」
超長閑な山村の小学校跡なので
木造のノスタルジックな校舎かと思ったら
鉄筋だったよ。
でも余震が続く中この頑丈な建物のおかげで
救われたんだって。
それでも草ぼうぼうの中庭だとか
ぼっとんトイレの改装とかめっちゃ大変だったらしいケロ(笑)
いろいろとあやママさんとお話ししていましたが
いっそがしい時に手伝うわけでもなく
邪魔ばかりしてはいけないので荻岳の道順を聞いて
先へ行きますね。
(店舗の詳し場所はオープンが決まってからお知らせいたします)
で、せっかく作業の手を休めてうめさんが
道順を教えてくれたのに曲がるところを通り過ぎてしまって
白水の滝まで来ちゃった。
雲ってきたし荻岳はまた今度でいいっか。
そう言えば白水の滝って駐車場まで来た事があるけど
滝を見た事が無いんだよ。
もちっこさんもどんな滝だったか忘れるくらい
久しぶりらしいのでちょうどヨカッパ。
遊歩道を歩くと大小の滝がいっぱい。
「母滝」 ↓
この滝単体でも名所になりそうです。
対岸に別ルートから滝が見れる階段が見えるけど
間違ってそっちに行かなくてよかっぱ。
川の水も青くて綺麗。
梅雨明け以降雨が降ってない北部九州と違って
内陸部なので雨が降ってるため水量もそこそこあります。
遊歩道の後半はちょっとだけ階段とかあってキツイけど
こうして出会った白水の滝は美しかったよ~~!
「白水の滝(しらみずのたき)」
落差は38mとそれほど高くはないけど
横に幾筋もの滝が連なるとぉ~っても綺麗な滝なんだよ。
こんなに綺麗なのに
今頃の訪問になったけど
美味しい物は最後にとっておくタイプなのでございます。
マイナスイオンが見えそうなほど
涼しいよ~~!
白水の滝に大満足した2人は元来た遊歩道を戻りますが
名前が無い滝がいっぱいなので
勝手に自分の名前を付けておきました。
触れそうで触れない尊い存在でありながら
頑張った人には触れる事が出来るフレンドリーさを合わせもつ「響滝」
どうしてそんなところから湧いて出て来るのか不思議な
小さな滝・・・
さぁ、皆さんも白水の滝に行った時は
是非この2つの滝を見つけてみてください。
駐車場の茶店まで戻って
豊の国名水15選の名水を汲んで帰りましょう。
買ったら110円のミネラルウォーターが
ドバドバと川に流れ落ちてるのを見るともったいない気分になっちゃうね。。
滝から出るとやっぱり空は曇ったままなので
萩岳は登らず帰る方向に走ろうと思った矢先・・・
・・・!
雨だよ(汗)
午後なので夕立はしょうがないけど
もちっこさんが合羽を持って来て無いって言うので
トンネルで雨宿り。
(わたしはしっかり合羽もってますケロ)
空気が急にヒンヤリしてきました。
すぐに止んでくれないと困るけど
涼しくなるのは歓迎だ。
バイクはトンネルの中で雨宿りをさせ
とりあえず円形分水の前の東屋でのんびりします。
雨はすぐに小雨になり
東屋の裏にある音無井路一二号円形分水を
見ながら暇つぶしします。
今日も美しく水を吐き出しておりまする。
で、雨粒もわからない程度になったので
再出発するけどトンネルを出たら道路が濡れてないって
ど~いう~事?
降ってたのは私たちの真上だけだったようだ。
雨宿りで停まらなかったら
ずっと頭上に雨雲をつれてツーリングしてたかも(笑)
瀬の本高原の三愛レストハウスでトイレ休憩をして
カップルに寄り道。
ここで濃厚なソフトをいただきま~す。
すると丁度いいタイミングでまた雨が降り出したので
食べながら2回目の雨宿り。
(わたしは合羽があるので走っても良いんだケロ)
晴れたり雨だったりは夏の山では当たり前ですが
今はスマホという武器があるので帰り道の雨雲レーダーをチェック。
あれれ・・・(汗)
帰ろうと思っていた日田から小石原の先まで
雨降ってんぞ!
しかも降ってるのって
ここと帰り道だけじゃね~か。
誰かの嫌がらせか?
アニメーションでアメダスを動かしても今後の降り方は
あまり変わらないので帰り道を降ってないルートに変更。
(何度も言いますが私は合羽があるので降ってるルートでも良いのだ)
耶馬渓経由で帰りましたが
やっぱりこっちは晴れてたよ。
さっきとまるで別の日?と錯覚するほど快晴の中を走り
青の洞門
風に揺れる稲が綺麗かとです。
耶馬渓の青の洞門と言えば
禅海和尚がノミで掘った素掘りのトンネルが有名ですが
わたしは対岸からそのトンネルがある競秀峰を見るのが好き。
ちょうど西日を浴びて屏風のような岩山が
照らされてとっても良いんだよ。
じゃ、ちょっと早いけど
ここで最後の集合を・・・
朝駆けツーリングのはずが
雨宿りなどでゆっくりしすぎたおかげで
普通に丸1日遊んだツーリングになってしまったよ。
響ファームロード(アグリライン)を激走し
直方のバイパスでもちっこさんと道なりに解散。
「お~つかれち~~ん!」
雨の中をすこし走ったけど思ったほど汚れていなかったので
フキフキしただけで終了!
距離はそれほど走ってないけど
14時間遊び倒したツーリングでした。
結局このツーリングがこの夏の猛暑と呼べる
夏らしい陽気が続く最後の日となり台風の通過と共に
秋っぽくなっていく九州でございます。
では、雲海はまた秋にチャレンジするかもしれないので
その時はまた乗車をお待ち申し上げます。



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